・作って楽しい、使って楽しいバスボムの簡単な作り方
・見た目もこだわって、芳香剤代わりに!
・香りを使う上での注意点
香りが好きで、アロマテラピー検定1級を取得した薬剤師のおシロです。毎月様々な香りアイテムを購入したり、オイルを使って様々なアロマクラフトを作って香りを楽しんでいます。
今回はそんな香りオタクの私が、お子様でも簡単材料を混ぜるだけ、安価で作成できるバスボムの作り方を紹介します。入浴の他にも、形や色を整えて玄関に置いておけばおしゃれな芳香剤代わりにもなります!
また、カラフルなバスボムの中に小さなお風呂用のおもちゃを入れてあげれば子供たちは喜ぶこと間違いなし!
1日の疲れを吹き飛ばすために、また家族との時間を作るために、あなただけのオリジナルバスボムを作ってみませんか?
バスボムとは

お風呂でシュワシュワと泡をたくさん出しながら溶けていく入浴剤のこと。バスボムのシュワシュワの正体は炭酸ガス(二酸化炭素)。炭酸がお風呂のお湯に少し溶け込む事で体をポカポカにしやすくしてくれます。
炭酸ガスを作るのに重曹(炭酸水素ナトリウム)を用います。入浴剤や掃除、お料理など様々な用途でよく使われているポピュラーなアイテムです。ほかにも、キラキラのラメを入れたり、いろんな綺麗な色が出るようになっていたり、香りも含めてバリエーション豊かです。
バスボムの作り方
用意するもの

①無水エタノール
②食用クエン酸
③重曹(炭酸水素ナトリウム)
④精油(アロマ)
用意するものはたったの4つです。アロマオイル以外はいずれもドラッグストアで購入できます。食用ではなくてもバスボムは作れますが純度が異なるため、肌への刺激などがないよう配慮として食用を選んでおります。
注意としては、無水エタノールは安価なものだとIP(イソプロパノール)が入っていますので、IPと書いていないものを選んでください。
混ぜて形を作るための道具
⑤ボウル
⑥計量スプーン(大さじ)
⑦シリコンモールド
⑧スプレー
他にもビーカーなど精油と無水エタノールを混ぜる容器があると良いでしょう。
容器によっては精油と相性の悪いものがあるので、PETやPPの素材のものを使用してください。こちらの記事で簡単に説明しています。
作り方
バスボムおおよそ3個分の分量を記載しています。
1.ボウルに重曹大さじ6、クエン酸大さじ3入れてよく混ぜます。

2.お好みの精油を容器(ビーカーなど)に3〜15滴入れて無水エタノール10mlと混ぜます。
(お子様と一緒に作る場合は下記を参考に1~7滴ほど)

3.精油の混ざった無水エタノールで満遍なく湿らせて固めます。

4.シリコンモールドに入れて1日乾燥すれば出来上がり。



上手く固まらない方はコーンスターチ(片栗粉)をクエン酸と同じ量混ぜると固まりやすく、形を生成しやすくなります。
重曹2:クエン酸1:コーンスターチ1
また、ラップやフリーザーバッグを使えば汚れにくく、片付けが楽になります。
香りについては、炭酸によってすぐに香りが飛んでいくため、使った直後は香りをしっかり感じられます。その代わりに、香りが長持ちしずらいように感じます。
市販のバスボムと違い、香料を使用していないので、香りも少し薄く感じるかもしれません。
バスボムのアレンジ一例紹介
ハーブを入れたバスボムで芳香剤代わりに
重曹とクエン酸を混ぜるときに乾燥ハーブを一緒に混ぜたり、型をとるときに型の底におしゃれに並べると見栄えも良くなります。ハーブ自体も香りがあり、見た目も楽しいのでぜひ使ってみてください。玄関などに置いておけば芳香剤の代わりにもなります。
ただし、お風呂で使うと綺麗でしたが、大量の花びらの掃除がかなり大変でした。
バスソルトを代わりに使って芳香剤代わりにしています。

食紅で色をつけてみる
入浴剤が無色ではつまらないですよね?
食紅で色をつけるだけで気分が変わります!
浴槽に色がつかないように注意して、量を調節してみてください。(バスボム1個につき粉末タイプ付属のスプーンで5杯くらい入れてます)
ラメを入れてみる✨
ラメを入れると見た目が可愛く、とてもきれいに溶けていきます!
ただし、追い焚きができない事や掃除が大変なのが難点です。
おもちゃを入れる
スーパーボールやガチャガチャなど、バスボムの中にお風呂で遊べるようなおもちゃを入れてみてください。入浴剤からおもちゃが出てくると、子供たちは意外なサプライズでとても喜んでくれること間違いなし!
アロマオイル使用にあたっての注意点
肌トラブルに注意
アロマオイルは植物の香り成分をぎゅっと濃縮した濃い液体です。少量でもアレルギーや皮膚刺激など肌トラブルにつながる可能性があるので注意してください。
3歳未満には使用不可
前述したようにアロマオイルは植物の成分を濃縮した液体。お子様への使用は注意が必要です。トラブルに繋がらないようにするため、3歳未満のお子様にはアロマオイルを使用した入浴はしないことを推奨しています。
3歳以上のお子様は量を調節して
3歳以上の小児には1/10ほどのアロマオイルから始め、多くても1/2の量で使用してください。
風呂釜や給湯器の説明を確認
重曹は研磨作用があるので、銅管などを傷つける恐れがあります。また追い焚きなどをすることで給湯器を傷める事もあるようなので、しっかりと確認した上で入浴剤をご利用ください。
安全性についてはAEAJの基準を参考にしています。
👉(公式)日本アロマ環境協会|安全性
今回使ったアイテムまとめ
100均で買えるもの
- ボウル(セリア)
- 計量スプーン(セリア)
- シリコンモールド(ダイソー)
- スプレー(ダイソー)
ドラッグストアで買えるもの
- 食用クエン酸
- 重曹(炭酸水素ナトリウム)
ネット購入したもの
無水エタノール(純度99.8%)
精油(アロマ)
お風呂時間を楽しく!

バスボムは使っても楽しいですし、そのまま置いておけばかわいい芳香剤にもなります。作る過程も簡単で、お子様と一緒に作ればよい科学の体験になる事でしょう。香りも自分で好きなものをアレンジできるので、気分転換にも◎。アロマオイルとハーブを掛け合わせて自分だけのオリジナルバスボムを作ってみてください!
全部そろえるのは大変という方はこのようなバスボム作成キットもありますので、見てみてください。
ほかにもアロマについての記事や、日常の香りの悩み解決の記事、リフレッシュできる香りアイテムの紹介もしているので、ぜひ合わせ読んでみてください。