ほかの人の評価や精油による効果よりも、自分が好きな香りを選ぶのが何よりも大切。
アロマを始めたい方の中には、「種類が多すぎてわからない。」「同じ精油なのに値段に差があるのはなぜ?」といった悩みを持つ方が多いです。私もその一人でした。
この記事を読むと、何を変えばいいか悩んでいる、迷っているあなたへのヒントが見つかります。記事の最後には初心者おすすめの香りをランキング形式で記載していますので、ぜひご覧ください。
初心者向け|精油の選び方2ステップ

ステップ1:まずは「心がときめく香り」を見つけよう!
まずおすすめなのが自分の心がときめくような好きな香りを見つけて、それを購入することです。アロマを始める人はほかの人の評価や精油による効果を調べがちですが、それよりも自分が好きかどうかが重要です。
「評価が高いから買ってみたけど、あまりいい香りじゃないな。でもネットでいいって書いてあるし無理して使おう。」はダメです。
アロマはよい香りで自分の気持ちを満たして、心を落ち着かせ、楽しむものです。それにはその香りを好きだと感じることが欠かせません。
好きな香りを見つける方法としてはいくつかあります。
1.アロマショップに出向いて直接香りを確かめる。
香りは直接確かめるのが一番早く、確実です。アロマショップの店員さんに一緒に確認してもらえば、おすすめの使い方や注意点なども優しく教えてもらえます。
2.お気に入りの香水や柔軟剤の成分を見てみる。
アロマショップが近くにない方は、自分が過去使っていたお気に入りの香水の成分を見てみるのも方法の一つです。香水には数多くの精油が使用されています。
香水の説明欄にも、例えば「クラシックなイメージの〇〇の香り」「〇〇をベースにしたエキゾチックな香り」など、ベースにしているメインの香りについて書いてあると思います。
それを参考にして購入してみるのも有効な手段です。
注意として、香水の成分の中には一般的には出回っていないものや、精油としては存在せず合成香料を使用しているものもあるので注意が必要です。
3.安価な精油でお試し購入してみる。
近くに香りを試せるものがない場合、安価な精油を購入してみて香りを試すのも有効な手段です。ただし安い精油の購入で注意が必要なのが、精油の純度です。
純度100%のピュアなエッセンシャルオイルであれば、芳香浴(ディフューザーなどを使用した香りを楽しむ方法)以外にもお肌のケア用クリーム、入浴剤などのアロマクラフトに使用できます。
しかし、それ以外の香料が含まれているものは、使用用途が基本的に芳香浴のみとなっています。
今後アロマクラフトを楽しみたい方は100%ピュアなエッセンシャルオイルを購入してください。
こちらの精油は安いのに100%ピュアなエッセンシャルオイルで、公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)表示基準適合認定精油です。
こちらから試してみて、気に入った香りを見つけたら、次に購入する際には少しグレードを上げてみるのがおすすめの購入方法です。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)とは→日本アロマ環境協会(AEAJ)公式サイト
ステップ2:精油の価格のヒミツと、品質の見極め方

アロマオイルの値段が安い理由は何か知っておくことで、最初に何を選べばいいかわかりやすくなります。
値段が安価な理由
1.香料が使われている。
人工的な合成香料が使われていることが多く、精油(天然オイル)は少量またはゼロのものもあります。
2.エッセンシャルオイルの純度が100%じゃない
「エッセンシャルオイル」と書かれていても、キャリアオイルで薄められている場合があります。本物の100%ピュア精油は、香りが深く、植物本来の力も期待できます。その分値段もアップします。
3. 栽培方法の違い
有機栽培(オーガニック)で育てられた植物は、農薬や化学肥料を使っていません。しかし、有機認証がある精油はより高価になる傾向があります。逆を言えば、ノンオーガニックの方が安価となります。
これら3つが大きな違いです。
先ほども記載いたしましたが、今後自作の入浴剤などアロマクラフトを楽しみたい方は100%ピュアなエッセンシャルオイルを購入してください。
100%ピュアなエッセンシャルオイルの見分けるコツ
品質の高いオイルを扱っているメーカーは以下の点に注意してみてみましょう。
1.ラベルに「100% ピュア」「天然精油(Essential Oil)」と明記されているか
ラベルに「100% ピュア」「天然精油(Essential Oil)」と明記されているものを選びます。
「フレグランスオイル」や「アロマオイル」と書かれているものは合成香料や混合油のことが多いので要注意です。また、「エッセンシャルオイル」と書かれていても、キャリアオイルで薄められていることもあるので確認が必要。
2.学名(ラテン名)が書かれているか
100%ピュアエッセンシャルオイルには学名が記載されていることが多いです。例えばラベンダーなら「Lavandula angustifolia」と書かれています。
これは植物の種類や品質を正確に伝える証拠になります。これらの記載がないものは信頼性が低いです。
学名などは精油についての記事がございますので、確認してみてください。
3.原産国、抽出部位、抽出方法が書かれているか
「フランス産・花・水蒸気蒸留」などの記載があります。原産国、抽出部位や方法はブランドによって異なる場合があり、品質へのこだわりの証とも言えます。不明瞭な製品は避けましょう。
4.成分分析表(GC/MS分析)の提示があるか
本格ブランドでは、ガスクロマトグラフィー分析結果(GC分析)を公開していることが多いです。成分が明確であれば混合していない証につながります。
5.値段が極端に安すぎないか
例えば「ローズ(アブソリュート)」が1,000円台だった場合、まず疑いましょう。精油は植物1kgから数滴しかとれないこともあるため、極端な安さには気を付けてください。
初めてのアロマにおすすめの精油ランキングTOP5|香りの特徴と選び方
第1位:スイートオレンジ🍊
香りの特徴:明るく甘い、フレッシュな柑橘系の香り。
おすすめシーン:朝の気分転換、前向きになりたいとき。
こんな人におすすめ!
- アロマ初心者の方
- 子どもと一緒に使いたい人
- 元気が出ない朝を変えたい人
💊光毒性の心配がない柑橘系なので、肌にも安心して使いやすい初心者向け精油。
第2位:真正ラベンダー🪻
香りの特徴:やさしく落ち着く、フローラル+少しハーブ感
おすすめシーン:夜のリラックスタイムや寝る前のひとときに
こんな人におすすめ:
- ストレスを感じやすい人
- アロマ初心者だけど“癒し効果”を求めたい人
- 不眠・寝つきの悪さに悩んでいる人
💊低血圧の方は長時間の使用は控えた方が無難。
第3位:ティートゥリー🌲
香りの特徴:すっきりシャープな薬草のような香り
おすすめシーン:風邪・花粉・マスク生活に、空気清浄にも
こんな人におすすめ:
- 免疫力を整えたい・風邪を防ぎたい方
- スッキリした香りで気分を切り替えたい方
- 実用性の高い精油が欲しい方
💊肌トラブル予防にも活躍。ただし原液使用はNG。
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第4位:レモン🍋
香りの特徴:爽やかでフレッシュ、キュンとくる酸味
おすすめシーン:勉強や仕事の集中時間に
こんな人におすすめ:
- 頭をスッキリさせたい方
- 柑橘系が好きな方
- 精油を掃除などにも使ってみたい方
💊光毒性(紫外線による肌の炎症作用)あり!肌につけて日光に当たると刺激になるため、ディフューザー利用が安全。
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第5位:ゼラニウム🌷
香りの特徴:ほんのりグリーン、ローズに似た華やかさ
おすすめシーン:ホルモンバランスが気になるとき、心を整えたい日に
こんな人におすすめ:
- 女性の“ゆらぎ”を感じている方
- ローズ系の香りが好きな方
- 気分が上下しやすいときに落ち着きたい方
💊妊娠初期の使用は避けるのが無難。
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アロマについてさらに知りたい方は、この記事の最後に【初心者におすすめの記事一覧】をまとめています🌿
精油を買う前に|安全に使用するために確認すべき注意点

精油にも注意事項があります。精油も安全に気を付けて使用してもらいたいので、精油を使う上で気を付けることをご紹介します。
肌に直接つけない(肌に触れる場合必ず希釈して使う)
原液は刺激が強く、かぶれや炎症の原因になります。目安として、体に使う場合は1%以下、顔の場合は0.1~0.5%以下の濃度が望ましいです。
飲まない・口に入れない・目や粘膜に触れないようにする
刺激が強く、重大なトラブルの原因になります。
妊娠中・授乳中は使用を控えるor要注意
ジャスミンやイランイランなど妊娠中や授乳中に避けるべき精油もあります。体調を考慮し、芳香浴以外を楽しむ場合には十分に注意しましょう。
小さなお子さん・ペットがいる場合は使用精油に注意
3歳未満のお子様には芳香浴以外を行わないようにしましょう。また、三歳以上のお子様も1/10~1/2程度の量に減らすのが無難です。
また、ペットがいる方も注意が必要です。犬や猫は肝臓で精油を分解する機能が弱く、体に蓄積して中毒を起こしてしまう可能性があります。芳香浴でも、換気をできない部屋で使うのは危険があります。その他ペットも同じ部屋で精油を使うのはやめた方が無難です。
持病がある方や高齢者
精油の成分が体に影響を与えることもあります。専門家に確認したうえで、体調に考慮して使用しましょう。
光毒性に注意
光毒性といって、精油の中には紫外線と成分が反応して皮膚刺激や皮膚の炎症、色素沈着(シミ)が出てしまうことがあります。光毒性のある精油は、使用後の日光に注意です。
高温多湿・直射日光を避けて保管する
精油の品質劣化を防ぐため、冷暗所でしっかり保存!
使用前にパッチテストを行うのが安心
肌に合わない精油もあるため、事前チェックをした方が無難です。
使用量・使用頻度を守る
大量に使えばいいわけではないです。精油は少量でも十分楽しめます。過剰使用は体調不良の原因になるので使う量には注意しましょう。
アロマ初心者の精油選びのまとめ|香り選びで大切なことは?

精油を選ぶ上で一番大切なのは、まずは“自分が心地よいと思える香り”を見つけること。まずは好きな香りを楽しむことから始めてみてください。
アロマと精油は切っても切れない関係です。そんな精油を選ぶのに、悩まれる方は多いと思います。そんな悩みをこの記事で少しでも払拭し、アロマを一緒に楽しむ人が増えてくれたらうれしいです。
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