アロマって気になるけど、何をそろえたらいいか迷っちゃう…。
そんな初心者さんに向けて、薬剤師の私が気軽に楽しめる
香り習慣の始め方をご紹介します。
この記事では、
初心者さんに必要な基礎知識や、
家にあるもので楽しめるアロマオイルの使い方、
香り選びのコツまでやさしく解説しています。
香りのある暮らしを、今日から一緒に始めてみませんか?🪻✨
アロマ?精油?基本をやさしく解説

アロマってどういうもの?
「アロマ」とは、香りを楽しむことや、香りを日常に取り入れることそのもの。
精油(エッセンシャルオイル)を使った芳香浴はもちろん、アロマキャンドルやお香、香水なども広い意味ではアロマに含まれます。
自分のライフスタイルに合わせて、無理なく取り入れることができます。
まずは香りを感じてみるだけでも、気持ちがふわっと軽くなる感覚を味わえるかもしれません。
難しいことは考えず、「好きな香りに包まれる時間」こそが、アロマ生活のはじまりです。
精油(エッセンシャルオイル)ってなに?
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花や葉、果皮などから採れる天然の香り成分です。
香りの成分がぎゅっと詰まっていて、数滴でもしっかり香りを感じられるほど濃縮されています。
とても濃度が高いため、肌に直接つけずに使うのが基本です。
スプレーにしたり、ディフューザーで香らせたり、香りを楽しむアイテムとして取り入れます。
ちなみに「アロマオイル」という名前は総称のこと。エッセンシャルオイルもアロマオイルの1種です。
また、アロマオイルには精油以外に香料やキャリアオイルで薄めているものもあります。
購入のときは、「精油(エッセンシャルオイル)」と書かれているものを選ぶのが安心です。
精油(エッセンシャルオイル)はどこで手に入れられるの?
精油はアロマ専門店や雑貨店のほか、ドラッグストアやネット通販でも手に入ります。
最近はAEAJ(日本アロマ環境協会)認定の精油を扱うショップも増えており、初心者の方にも安心です。
良質な精油を選ぶポイントとして、以下のような表示があるかをチェックしてみましょう:
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植物の学名
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原産国
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抽出部位(花、葉、果皮など)
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抽出方法(蒸留、圧搾など)
最初は、信頼できるブランドや、アロマ検定対応の精油から始めると安心です。
🔗香りについての逸話を知りたい方はこちらをcheck!
▶アロマ、ハーブにまつわる逸話集
ここから始める香り習慣ガイド

まずはお試しで|アロマスプレーや石鹸から始めてみる
「いきなり精油を買うのはちょっと不安…」という方は、アロマスプレーや香り付きの石鹸から始めるのがおすすめ。
お部屋や枕にシュッとスプレーしたり、ふんわり香る石鹸を使うだけでも、気軽にアロマ気分を楽しめます。
精油(エッセンシャルオイル)で本格的にアロマデビュー
香りをもっと深く楽しみたいなら、精油を使ったアロマ生活を始めてみましょう。
ラベンダーやスイートオレンジなどのシンプルな香りなら、初心者さんでも扱いやすく人気です。
まずは1〜2本だけ選んでみるだけでもOK。お気に入りの香りを見つけて少しずつアロマのある暮らしを楽しんでみてください。
どんな香りを選べばいいかわからない方は下記の記事を参考にしてみてください。
🔗あなたにぴったりの香りを見つけたい方はこちらをcheck!
▶【初心者向け】初めての精油(アロマオイル)の選び方&おすすめ5選
家にあるものを用いた精油の使い方|安い!お手軽!
精油があれば、特別な道具がなくても楽しめます。
例えば、コップにお湯を入れて精油を1滴たらすだけで簡易ディフューザーに。
ティッシュやハンカチに1滴しみ込ませて、枕元に置くだけでも香りを感じられます。
また、洗面器にお湯を入れて精油を2〜3滴たらせば、簡単な足湯もできます。
寝る前に足湯をすれば体も心もぽかぽか、リラックスタイムになります。
🔗精油の簡単な使い方について詳しく知りたい方はこちらをcheck!
▶【初心者向け】アロマオイルの簡単な使い方4選|ティッシュ1枚から始められる
▶寝る前におすすめの精油5選|心地よく眠るための香り習慣とは?香りの特徴やおすすめの使い方も一緒に紹介!
しっかり香りを楽しみたいならディフューザータイプで香りを拡散
ティッシュや足湯はやさしく香りを楽しむ方法ですが、
「もっとしっかり香りを楽しみたい!」
という方には、アロマディフューザーがおすすめです。
以下のように、ライフスタイルに合わせて選べます。
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超音波式:加湿しながらやさしく香りを広げたい方に
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ネブライザー式:オイルだけを拡散する本格派向け
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加熱式:火や熱でじんわり香らせる
香りの広がる空間を作って、心と体をゆるめる時間を取り入れてみてください。
アロマ初心者さんにおすすめの香り3選|癖なく使いやすい香り
精油名 | 香りの特徴 | こんな人に | 使い方 |
---|---|---|---|
スイートオレンジ | 明るく甘い柑橘系 | 朝がつらい/気分が沈みやすい | マグカップに1滴/朝のルームスプレー |
ラベンダー | フローラルでやさしく甘い | 緊張しやすい/寝つきが悪い | 寝る前にティッシュに1滴/お風呂に2滴 |
ゼラニウム | 花のような甘さ+グリーン系 | 情緒が不安定/生理前にイライラしやすい | デスクでアロマストーンに1滴 |
スイートオレンジ🍊|元気で明るいフレッシュで甘い香り

初心者にとって一番手に取りやすい精油が、このスイートオレンジ。
柑橘系の中でも甘さが強く、フレッシュで明るい印象の香りが特徴です。
朝のスタートや、気持ちを切り替えたいときにぴったり。
使いやすくて好まれやすい香りです。
こんな時におすすめ:
一日の疲れや緊張をなかなか手放せない夜に。
優しい甘さに包まれながら、心も体もリセット。
ラベンダー🪻|アロマの王道、癒しの香り

アロマといえばラベンダー、といわれるほど定番の精油です。
フローラルな甘さの中に、ほんのりハーバルな落ち着きがあり、リラックスしたいときにぴったり。
おやすみ前や、心を落ち着けたい夜の時間に。
こんな人におすすめ:
夜遅くまで活動していた人や、頭が冴えてなかなか眠れないときに。
気持ちをゆったりと整えたい夜にそっと寄り添ってくれます。
ゼラニウム🌸|バラに似たグリーンフローラルな香り

ゼラニウムは、ローズのような華やかさと、ほんのりグリーン調の爽やかさを持ち合わせた香りです。
気持ちが揺らぎがちなときに、そっと寄り添うようなやさしい印象です。
ローズほど甘すぎず華やかすぎないので、日中のリフレッシュにもぴったりです。
こんな人におすすめ:
女性の“ゆらぎ”を感じて気分が上下しやすいときに。
気持ちを落ち着かせたいときに優しい甘さがそっと包んでくれます。
💊薬剤師からの一言:妊娠初期の使用は避けるのが無難。
🔗他にもアロマが気になる方はこちら
▶精油図鑑
アロマを安心して楽しむためのポイント
精油を使う前に知っておきたい9つの注意点
以下のポイントを守れば、精油をより安全に楽しむことができます。
❌まずはNG項目(絶対に避けたい使い方)
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肌に直接つけない
原液は刺激が強く、かぶれや炎症の原因に。体用は1%以下、顔は0.1〜0.5%以下に希釈しましょう。 -
飲まない・口に入れない・目や粘膜に触れない
精油は天然でも成分が非常に強いため、口や目に入ると危険です。
⚠️注意が必要な方・シチュエーション
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妊娠中・授乳中の使用は慎重に
ジャスミンやイランイランなどは避けた方がよい精油も。特に塗布や入浴などの使用には注意しましょう。 -
子ども・ペットがいる環境では使用を控える
3歳未満のお子さまには芳香浴以外NG。ペットは精油の代謝が苦手なため、同じ部屋での使用は避けましょう。 -
持病のある方・高齢者は医師や専門家に確認を
精油の成分が体に影響することも。体調に合わせて判断を。 -
光毒性に注意する
柑橘系などには紫外線と反応して肌に刺激やシミを起こす成分も。使用後すぐの外出は避けましょう。
🧴安全に楽しむためのケアポイント
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高温多湿・直射日光を避けて保管する
精油は光や熱に弱いため、冷暗所保管が基本です。 -
使用前にパッチテストを行う
体質によっては合わない香りも。肌につける前には少量で確認しておくと安心です。 -
使用量・頻度を守る
精油は少量でも充分香ります。使いすぎは逆に体調を崩す原因になることも。
🔗精油を安全に楽しむために
日本アロマ環境協会(AEAJ)公式サイト|安全に楽しむために
保存方法と使用期限
精油はとても繊細なもの。正しく保存すれば香りも品質も長持ちしますが、保管状態が悪いと酸化や劣化が進みやすくなります。
保存方法のポイント
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直射日光・高温多湿を避ける
→ 精油は光や熱に弱いため、**冷暗所(引き出しや棚の中など)**での保管が基本です。 -
必ずキャップをしっかり閉める
→ 精油は揮発性があるため、フタが緩いと中身が減ったり香りが変質したりします。 -
遮光瓶に入っている精油を選ぶと安心
→ 紫外線による劣化を防ぐため、多くの精油は茶色や青の瓶に入っています。
使用期限の目安
精油には厳密な「消費期限」はないですが、空気や光、時間の影響で劣化していきます。
一般的な使用目安はこちら↓
精油の種類 | 使用目安 |
---|---|
柑橘系(レモン、スイートオレンジなど) | 6か月〜1年(香りが飛びやすい) |
ラベンダー、ゼラニウムなど | 1〜2年 |
パチュリ、サンダルウッドなど | 2〜3年(熟成タイプで長持ち) |
※未開封・冷暗所保管の場合です。開封後は1年以内を目安に使い切るのがベストです。
精油選びで気を付けたいこと
アロマを始めるとき、**「どの精油を選べばいいのか」**迷う方はとても多いもの。
香りの好みも大切ですが、品質や表記内容にも少しだけ注意を向けてみましょう。
チェックしたい表示項目
購入時、以下のような項目がしっかり記載されているかをチェックしましょう。
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植物名(和名+学名)
例:真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)など -
抽出部位と抽出方法
例:花、葉、果皮/水蒸気蒸留法、圧搾法など -
原産国
植物の育った環境も香りの質に関係します -
100%天然精油であるか
合成香料や混合オイルではないことを確認
🔗ほかにも精油の値段の違いなどが知りたい方はこちら
▶【初心者向け】初めての精油(アロマオイル)の選び方&おすすめ5選
まとめ|生活にアロマをちょい足し🪻香りのある暮らしを始めてみよう!

アロマの香りは、毎日の暮らしの中でほんの少し取り入れるだけでも、心にやさしい彩りを与えてくれる不思議な魅力があります。
香りがそっと寄り添うだけで、日常がふわっとやわらかく変わる瞬間があります。
この記事で紹介したように、精油の使い方はとてもシンプル。
ティッシュに1〜2滴垂らすだけでも、じゅうぶん香りを楽しめます。
まずは気になる香りをひとつ選んで、今日から「香りのある暮らし」を始めてみませんか?
アロマを始める方向けの記事がありますので、そちらものぞいてみてください。あなたにぴったりの香りを見つけるきっかけになるかもしれません。
あなたの毎日に、やさしい香りが静かに寄り添ってくれますように🪻
🔗もっとアロマについて知りたい方はこちら
▶【初心者向け】初めての精油(アロマオイル)の選び方&おすすめ5選
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